ハーブのご紹介


女性のためのハーブ

女性ホルモンとは

女性のためのハーブを知るには女性ホルモンを知ることから

ヒトに有益な作用をもたらすことで知られているハーブの種類は、万を超えるとも言われています。そのようなハーブの中でも特に女性のために特別な働きを示すハーブにスポットを当ててご紹介をしたいと思います。
女性のためのハーブのお話なので、女性ホルモンについては避けて通ることはできません。難しい話は置いといて、ちょっとだけ耳を貸してください。
なお、「私は女! ほかの誰よりも自分の体のことは、よく知っているわ!」という方は、このページは読み飛ばして「更年期障害」または「フィトエストロゲン」について読んでいただければと思います。


エストロゲンとプロゲステロン

女性ホルモンは、大きく分けてエストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)の2つがあり卵巣から分泌され、血液を介して運ばれてレセプター(細胞受容体)に結合し、対象となる器官や組織に働いて特有な機能を発揮する微量物質です(一生でティースプーン1杯程度)。
女性ホルモンのメカニズムは、非常にデリケートで視床下部、下垂体前葉と卵巣とのフィードバックコントロールによって微妙なバランスの上に成り立っています。
女性ホルモンの分泌は、環境の変化や食生活の乱れ、ストレスなどによって、大きく影響を受けます。、バランスが乱れると女性ホルモンが減少し、逆に男性ホルモンが優位になりバランスを崩して体調不良になってしまいます。 また、バランスの乱れは肌荒れ、貧血、冷え性、生理不順や生理痛などの原因にもなります。

エストロゲンとは何?

エストロゲンはステロイドホルモンの一種で、排卵の準備をするホルモンです。
生理の終わりごろから排卵前にかけて分泌が高まり、逆に排卵が終わると減少します。つまり、月経や排卵を起こすホルモンで卵胞の発育を促し、子宮内膜を増殖させる働きがあります。

エストロゲンが作用を発揮するためには、体の細胞にレセプター(受容体)と呼ばれる器官がなければなりません。つまりエストロゲンが「鍵」、受容体が専用の「鍵穴」になっていて、この鍵穴(受容体)に決められた鍵(エストロゲン)が差し込まれること によって細胞は初めて命令通りに行動を起こし作用がでます。

エストロゲンを感知するレセプター(受容体)は全身の細胞に存在しており、その働きは多岐にわたっており、そのすべてを解明するには、まだまだ時間がかかりそうです。
一般的に知られているのは、善玉コレステロールを増やす、血管を広げて血流を促進させる、太もも、乳房や腰などの皮下脂肪を増やす、コラーゲンの合成を促進し、柔軟な皮膚や艶のある肌の白さを保つなど、 美容ホルモン言われるように月経終了から排卵日までの肌に張りとつやが出ます。


また、女性の肌をつややかに若々しくし、髪の毛もふさふさと多くなり、張りのある健康的な乳房にする、女性の特有の身体の丸み、骨格、白い肌や肌のきめ細かさなど等々、また、女性らしさを一番出してくれる、バスト、くびれたウエストなど女性らしい体つきを作ります。


エストロゲンの分泌は、強いストレスや激しい運動、栄養不足や急激なダイエットなどが原因で無月経や無排卵となります。


プロゲステロンとは何?

プロゲステロンとは、黄体(排卵後の卵胞)から分泌される女性ホルモンのこと。排卵後から分泌が高まり、子宮内膜を厚くして受精卵が着床しやすい環境を作る働きがあります。また、基礎体温を上昇させ、排卵を抑制します。妊娠時には、胎児と母体を守る大切な働きをします。


さらに乳腺を発達させる作用があります。排卵前にエストロゲンが増え、減少した後にプロゲステロンが多く分泌されます。 体に水分を溜め込む作用があるので、食欲を低下したり、手や足がむくみやすくなります。人によっては体重の増加などもおこってきます。排卵日後から生理前のむくみやイライラなどは、プロゲステロンが影響しているといわれています。