ハーブのご紹介


女性のためのハーブ

豊胸(バストアップ)などに用いられているプエラリア

プエラリアとはどういう植物

女性のためのハーブとして、フィトエストロゲンを含むハーブをこれまで取り上げてきましたが、最後にプエラリア(学名:Pueraria mirifica)についてご紹介したいと思います。
プエラリアとは、ウィキペディアiなどを参照すると、タイ北部やミャンマーの山岳地帯など、亜熱帯地域の落葉樹林に自生するマメ科クズ属の植物。赤いグワオーデン、黒いグワオーダム、白いグアオークルアの3種類が有る。 塊根に含まれる成分はショ糖 (砂糖)・食物繊維が大部分だが、女性ホルモンに似た作用を持つ植物性エストロゲン・イソフラボンが含まれており、含有量は大豆のほぼ40倍にも達すると紹介されています。

ただし、薬効成分が活発化するのは、3年以上の樹齢が必要で、研究用として採取されているものも、3年ものを利用されています。
これについては、女性が書いているブログが、生の声として参考になるかもしれません。

プエラリアとはどういう効果が?

プエラリアは、フィトエストロゲンの中でもより活性の強い「ミロエストロール」や「デオキシミロエステロール」が含まれ、更年期障害の軽減や、ホルモン置換療法、他にも女性の美肌作用などに効果が期待できると言われています。
また、女性が特に注目するのは、過去、イギリスの学術雑誌『Nature』において“プエラリア・ミリフィカには「プエラリン」という美乳効果をもつ成分(大豆イソフラボンにはほとんどない)が多く含まれる”との趣旨が発表されたことでしょう。

とにかく、「プエラリア」というキーワードでインターネットを検索すると星の数ほどページが検索される上、多くのサプリメントが発売されていることがわかります。
その、ほとんどが「バストアップ」をうたい文句にしおり、「更年期障害の軽減」とかは副次的に記載されています。(例えばこちら
いかに女性にとって「バストアップ」が、大きな課題であるかを知ることができます。
ブログなどを見ていると、多くの女性は「プエラリア」の副作用の危険性を知っています。それでも、「プエラリア」を求めるのは、「豊胸手術」と「プエラリア」で、リスクとコストパフォーマンスを天秤にかけているような気がします。

そこまで女性がバストアップを求める原因の多くは、男性が本能的に胸の大きい女性を求めるからでしょうか。

プエラリアはどのように利用されている?

プエラリアは、基本的にはサプリメントの形で摂取されます。
一般には“白”の多くが「ガウクルア」とも表記され、サプリメントとして市販されています。
前述のように、プエラリアには白いシロガウクルアの他に、アカガウクルア、クロガウクルアなどの亜種が多く、亜種には有効成分が含まれていません。また亜種は現地でも見分けるのが非常に難しいものです。さらにシロガウクルアでも樹齢3年未満の若いものには有効成分が含まれていません。
こういった事情で熟成したプエラリア・ミリフィカは希少で高価なハーブとして取引されています。安価なサプリも見受けられるようですが、上記の条件を満たしているとは思えません。

サプリメントを服用する際は卵胞期に服用するのが一般的のようです。
下の図は、こちらから引用しました。



とにかく1箱2万円程度もする非常に高価なサプリメントです。以下にご紹介するの安全性も熟慮の上、お求めください。

安全性について

フィトエストロゲンを含む成分で一般的に言われているメディカルハーブの安全性、「妊娠中に使用しない」「授乳期間中に使用しない」こととされていることや、乳幼児、小児(15歳以下)には使用しないことなどは特にご留意ください。

「健康食品」の安全性・有効性情
2009/3/10 プエラリア・ミリフィカについて (ver.090310)
2010/7/29 韓国食品医薬品安全庁がタイ産葛 (プエラリア・ミリフィカ) を含む製品に注意喚起 (100729)
2010/12/17 慢性肝炎患者のプエラリア・ミリフィカ含有健康食品の利用による肝硬変進行および死亡例報告(101217)
2010/12/20 プエラリア・ミリフィカ、ガウクルア


プエラリアは、他の類似したフィトエストロゲン成分を含むクズや大豆に比べ、非常に強い作用を有すると考えられています。
健康食品の安全性に影響する因子としては、そのフィトエストロゲン成分自身の作用もありますが、むしろ摂取量 (過剰摂取) 、摂取対象者 (ハイリスクグループ:感受性の高い人) の影響が大きいと考えられます。
実のところ、現時点でプエラリアの安全な摂取量については、よくわかっていないのが実情のようです。
そのため、過大な期待をして安易に利用するのでなく、その必要性を冷静に判断し、利用する際には特に安全性を重視して下さい。