お待たせしました。この章では、いよいよ気学の実践編として、 移転・旅行・開運行動について学んでいきます。
この講座に合わせて占術ツールを1本作り込んでいたため、少し時間がかかってしまいましたが、 ようやく完成し、みなさんにも公開サイトで使っていただける形にしました。
この章は、そのツールで得られる結果の意味を理解し、 実際に日常生活でどう活かすかを学ぶための内容です。 いわば「実践編」として読み進めていただければと思います。
第4章では「九星盤」について、そして第5章ではそれにまつわる 「八大凶殺方位」についてお話をしてきました。 このように、気学において方位は今も昔も非常に重要なテーマです。
無料占いの解説 「移動に最適な吉方位とその時期」 にも書きましたが、古来から 「吉凶悔吝(かいりん)は動より生ず、吉凶とは得失なり、以て君子は進退を重んじる」 という言葉があります。 これは、人間社会における良いことも悪いことも、動くことによって生じる、という意味です。
つまり、人は移動することによって、自分の運勢を変えていくことができる。 だからこそ、方位を上手に活用して開運につなげるという考え方が、とても大切になります。
方位を利用する考え方には、大きく分けて次の2種類があります。
①の「判断として応用する方位」とは、日々の運勢、月運、年運、婚期占いなどで、 年盤・月盤・日盤を巡る九星から、自分の本命星がどの方位に回座しているかを見て判断するための方位です。
②の「実際に自分が動くための方位」とは、移転や旅行、行動そのものにおいて、 実際に利用する吉方位のことです。
この2つは、どちらも年盤や月盤、日盤を使うという点では同じですが、 占い方そのものは異なります。 ①については次章以降に詳しく扱うとして、この章では②の 「実際に自分が動くための方位」について解説していきます。
吉方位を見るには、まず自分の本命星から見ても、月命星から見ても、 両方に相克しない、つまり相生する星を選びます。 これを吉星とします。ここで注意したいのは、 これはまだ「方位」ではなく「星」だということです。
そして、対象となる年月の年盤および月盤の双方に その吉星が巡っている方位を、吉方位とします。 ただし、その方位に年盤または月盤で前章の八大凶殺方位が巡っていた場合は、 たとえ吉方位でも使うことはできません。
九星の五行関係による相生・相克の一覧は以下の通りです。 大吉方生気、中吉方和気、吉方退気の順に吉作用が強くなり、 凶方死気、大凶方殺気の順に凶作用が強くなっていきます。
| 本命(月命)星 | 大吉方生気 | 中吉方和気 | 吉方退気 | 凶方死気 | 大凶方殺気 |
|---|---|---|---|---|---|
| 一白水星 | 六白・七赤金星 | なし | 三碧・四緑木星 | 九紫火星 | 二黒・八白土星 |
| 二黒土星 | 九紫火星 | 八白土星 | 六白・七赤金星 | 一白水星 | 三碧・四緑木星 |
| 三碧木星 | 一白水星 | 四緑木星 | 九紫火星 | 二黒・八白土星 | 六白・七赤金星 |
| 四緑木星 | 一白水星 | 三碧木星 | 九紫火星 | 二黒・八白土星 | 六白・七赤金星 |
| 五黄土星 | 九紫火星 | 二黒・八白土星 | 六白・七赤金星 | 一白水星 | 三碧・四緑木星 |
| 六白金星 | 二黒・八白土星 | 七赤金星 | 一白水星 | 三碧・四緑木星 | 九紫火星 |
| 七赤金星 | 二黒・八白土星 | 六白金星 | 一白水星 | 三碧・四緑木星 | 九紫火星 |
| 八白土星 | 九紫火星 | 二黒・八白土星 | 六白・七赤金星 | 一白水星 | 三碧・四緑木星 |
| 九紫火星 | 三碧・四緑木星 | なし | 二黒・八白土星 | 六白・七赤金星 | 一白水星 |
それでは、早速 こちら から自分の生年月日を入力して、吉方位を調べてみましょう。
最初に、あなたの「本命星」「月命星」「日命星」が表示され、 その下に、本日から5年間の吉方に移動できる年月と方位が一覧で出てきます。
そして、その年月の横に書かれているのがあなたの吉星です。 この吉星は、本命星から見ても月命星から見ても両方に相克しない、 つまり相生する星を検索した結果であり、年月によって変わるものではありません。
その右隣に書かれているのが吉方位です。 これは、年盤にその吉星が巡り、なおかつ年盤または月盤に 八大凶殺方位が重なっていない年月を表示しています。
この一覧表を眺めていて気づくことがあります。 年月は飛んでいても、1年間は同じ吉方位が表示されることが多いのです。なぜでしょうか。
それは、移動方位そのものが年盤で決まるからです。 つまり、1年間は同じ方位が吉になりやすいのです。 ただし、その方位に月盤で暗剣殺や五黄殺などの凶殺が重なる月は使えません。
だからこそ、年月が飛び飛びに表示されるわけです。 この理屈は、移転や転居のような重要な移動を考えるときに、とても大切です。
なお、小旅行や短期移動であれば、年盤よりも月盤や日盤を重視して吉方位を取る方が実用的です。 そのためのツールも、今後あわせて整備していく予定です。
とてもよくあるケースですが、人は生まれ月によって、吉方星が複数ある人もいれば、 一つしかない人もいます。 当然、吉星が一つしかない人は、吉方位も一つしかありません。
その貴重な吉星が年盤の中宮に入ってしまった年はどうなるのでしょうか。
これは流派によって意見が分かれるところですが、 年盤の中宮に入るということは、その吉星がどの方位にも巡っていないと考えられるため、 その年には吉方位がないと解釈するのが安全だと思います。
つまり、そのような年は長期旅行や移転、重要な方位取りは避け、 無理に動かない方が良いと考えます。
そのため、 こちらのツール では、吉星が年盤の中宮に回座した年の吉方位は除外しています。
吉方位に移動した場合、その効果はいつ頃あらわれるのでしょうか。 これには「九星中宮作用」「九星回座作用」「線路の周期」などの考え方がありますが、 ここでは占い師養成講座ではなく実用講座ですので、ざっくりと整理しておきます。
| 行動の種類 | 効果の出初め | 効果のピーク | 備考 |
|---|---|---|---|
| 日帰り・短期滞在(1~3泊) | 数日~1か月以内 | 1か月程度 | 月盤・日盤を使う。軽微な影響 |
| 中期滞在(1~2週間程度) | 1~3か月後 | 3~6か月後 | 月盤+年盤の影響も。仕事・体調・対人などに変化が出始める |
| 移転・転居(長期居住) | 3か月~半年後 | 1年~3年後 | 年盤中心の判断。生活・健康・運命全般に大きな影響 |
| 海外移住・転職・結婚など人生の大変化 | 半年~1年後 | 数年にわたって影響 | 方位の象意がじわじわと長期的に作用 |
吉方位に移動した場合(方徳)や、逆に凶方位に移動した場合(方災)に、 どのような影響が表れるのでしょうか。 ここでも、先ほど学んだ五行の相生・相克が関係してきます。
つまり、移動した方位に巡る星と、 自分の本命星・月命星との関係によって、 効果の大小や現れ方が変わってきます。
| 本命星・月命星との関係 | 事例 | 意味と影響 | 効果の大きさ |
|---|---|---|---|
| 相生(そうじょう) | 一白 → 四緑 二黒 → 六白 |
相手が自分を助けてくれる関係 吉方位なら特に開運効果が大きく現れる |
最大級の吉 |
| 比和(ひわ) | 一白 → 一白 三碧 → 三碧 |
同じ五行・同じ性質 自己強化・現状維持・再起に強い |
安定・再生の吉 |
| 相克される | 一白 ← 二黒 三碧 ← 六白 |
相手が自分を制限・邪魔する関係 吉方位でも効果が鈍くなる |
弱めの吉 |
| 相克する | 一白 → 九紫 三碧 → 二黒 |
自分が相手を制限・邪魔する関係 相手から支援は受けにくく、無理が出やすい |
慎重に扱うべき |
| 相克(双方向)する | 一白 → 五黄 |
五黄・八白は特殊で、剋されるだけでなく他を乱す力がある |
凶作用が出やすい |
本命星が一白水星、月命星が三碧木星の方が、 たとえば四緑木星が巡っている吉方位の温泉地に3泊4日の旅行をした場合を考えてみます。
本命の一白、月命の三碧にとって、四緑方位は相生・比和の関係です。 また、東南そのものも運気を広げる良方位です。
※ 四緑には「人脈・信用・縁・出会い・営業」の象意があるため、 そうした形で作用が表れやすいと考えます。
たとえば、自宅から見て凶殺方位(暗剣殺)が付いていた 「西方位(兌宮)」にマンションを購入し、引っ越した場合。
※ 兌宮の象意である「口・金・子供」に関するトラブルが出やすい例といえます。